『UKセグメント』

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Dock Leaf Sun Circle


『UKセグメント』



焦点が合わないままのUKセグメント
恙無い日々を望むものとしてのエートス

生きていく本能は
分裂しながら結合していくものだと得意げに言った人もいたが

振り返れば
飾らないでただ眺めてるだけのプラスティック製の思い出はなくしたいと

踵からつま先までの感情で
遠くから狙い澄ましたかのように明け透けに撃ち落としてみせると意気込んでたあの頃

うやむやな境界と淀んだ空気
君は細胞と細胞の隙間に染み渡った藍色の絵の具を必死にぬぐい取ろうとして擦る

いくら擦っても落ちない藍なのよねと
帳尻を合わせる具合で眉間を緩ませながら微笑んでくれたけど

罅割れた革をさするくらいの
なめらかな哀しみはまだあるんだねなんて強がって見せた弱さを

いつの間にか
軽トラックの荷台に積んであった感情の一部なら

いっそ
防波堤の際まで運んで放り棄てようって約束したね

跳ね返りもどかしくて
ただ怠惰なだけのプリズムのせいにしてとめどなく溢れた行間を埋める

弛まず解きほぐしながら
そっと綴じてから再び開くまでの夕景の線上で読んでくれた

いたずらな地平線にも泣ける感情はプラシーボ
もっと多くの人と分かち合いたいという小さな願望の突端に宿った藍

あの時
肩から垂れ下がった細い腕の骨ばった凹凸をいとおしく撫でながら

染みついたほうの手で
麦わら帽子をつかんで砂ぼこりをはたいた姿が目に浮かぶ

まるでソールベリー平原の真ん中で
行き交う弾丸をあざ笑うかのように寝転んだ記憶は既視感で

なぜ僕たちは存在するのかという問いを
延々と繰り返し投げかけるブルーストーンの端っこで

一方方向に収斂させたがってる人々が
不可逆的な試行を繰り返した末の行き止まりを案じ

気付いたその時には
既にもう何かが破裂しそうで驚きを隠せないなんていう愚かさ

分かりきっていることを見ないことにしても
慟哭の先に放心を介して悟ったとしてもゆくゆくは何もかも消えてなくなるんだろう

お互いに探りあい削りあい
ついには削るものもなくなり辺りからすべてが消えていくのに痛みを伴わないと思ってる世界

パンクしそうな感情の残滓以外
すり減った絶え絶えの姿を互いに慰めあうこともできないほど小さく固く冷たくなって

何の過不足もなく
何の感情も浮かばずに夕暮れ時にはただヌケガラみたいに転がっている

修正上書きするためだけの過去なら
それはどこからが起点でどこが終点であろうとも自転と公転の関係の必然性の中に埋没し

ただ無心になりたくて
それが何かも分からずひたすらそんな幸福感のセグメントを僕らは接いでいる

サイバネティックス&サナトリウムで
心の底から沸き起こる感情を吐き出し溜め込みながら僅かに残った搾りかすでバランシングしていく




Vertical Stack Triangle Stack


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『鮮やかな白から裂けてみえたものは』

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 『鮮やかな白から裂けてみえたものは』 






どうにかならないか
綺麗なものばかり見る癖を


ドアの前にあるのはただの空
入り口の前に置かれてた靴を履くことためらう裸足の子供たち
屈託のない無垢な笑顔で
走り回れればいいのに



荒々しく塗れることの何が些末なのか
薫る土を踏み汚れた世界で
何か見えたように振る舞う子は
いつしか
黒ノセカイに踏み入れたのか



未完の扉 誰も待っていない
燃え殻のような雲が蒼に混じりあう瞬間
思い浮かび打ち消すのに躍起になる瞋恚の炎
あっという間に塗り固められたんだ








背中合わせに座る
防波堤のうえ
きっとあれは
くすんだ黒じゃなかったよ


何を待たずしてじゃれあった筈なのに
しかつめらしく蹴飛ばすアスファルト
タールの匂いとか慣れた
まとわりつくケミカルな装い



歪む夕陽に向かい竦むより
泡沫の世を憂いながらも
薄汚れた靴を履くことを選ぶのか








命を


命を
まるで
端境期の棚卸しみたいに
煩雑に扱い
在庫整理する向こう側で
蒼穹の空なわけじゃないが
忍び寄るパターナリズム
唯々諾々と受け入れる
しがないシャツの群れ



須臾の間に刷新すればいいという
合理的な思考が跋扈し
耐性の欠落を打擲し
懐柔したいと


それとも
瀟灑として
育んだ感受性を畳み
脆弱な挙動で
不確実性を好むものか


垣間見た
弛まぬ白の合間から
黒に染まるさまを
行く末 見たとして


殺伐としたギルド
誰の瞳にも映って
何に見えたとしても


幾許かの
たおやかな想いを馳せ
儚い現身と
フラジャイルに揺蕩う








感情の起伏ほどに
伸ばす素手と素足で
感じること


それがふと
おなか辺りに
舞い降りてきた
暖かさだった



それでも
その扉は開いたけれど









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『荊棘の道の先/崖に立つ猫』

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真

light

『荊棘の道の先/崖に立つ猫』





荊棘を分け入り
抜けた先に見えた
視界に広がる景色
上下真っ二つに裂く
切り立った崖の突端
小さくなったボクの住む
もともとさいけど



その街を
ただ見下ろしていた



撓んだ命綱のような
邪魔者扱いする突風



迫りくる
      鈍色(にびいろ)の雲が
澱みゆく
        ボクらの視野を狭窄し
純粋
      その一点だけを
見つめるよう
      ミスリード
下を向き
       黙々と爪を研ぐ



とぼとぼの足先
行く先
が定まらないのは
既視
やむを得ず
目の前を
照らすから



からまでが虚構で からまでがネオン



ピンチェック柄の
袖口を折って
意気揚々と
ワンダーランド行く
燻った火種
風向き次第



角度
求める姿見
写るものみな全て
破り捨てた
あの時の
殺伐さゆえ



因襲桎梏
囚われ
すらない


しても
見つからないもの
あって



荒唐無稽
雄弁者たちの
凋落した
語り口に
辟易



笑ってばかりの
TVショウ



何が楽しくてヒトノココロ 掠め取るの
何が悲しくてヒトノココロ 弄ぶの



うのは
あなたの何で


いるのは
ボクらのeyeで


どこかで
きっと
胡頽子の実
齧り




迷路のような
入り組んだかほり
嗅ぎ



遍く情念を
       取り払い
何かを悟ったような
     達観を装い
それはまるで
       邯鄲の夢だなんて
まやかしで
           愚かしくも蓋をする



ざぶさぶの雨脚
震え
止まらないのは
感情
細胞
絶え間なく
生まれ変わるから



道端に捨てられし
息も絶え絶えの
子猫



小さな木片
見紛う
ほどに
動かなかった



ただ小さく
震え
いただけ



寒さ
なのか
恐怖なのか



雨粒激しく
アスファルトを叩き
通りすがる人を
見ることもない
そのだらけ
子猫
拾い抱え



荊棘に分け入り
抜けた先に見えた
視界に広がる景色を
上下真っ二つに
裂くように
切り立った崖の
突端に立ち



さくなったボクの住む街
もともと小さかったけど
ただ見下ろすなんてことは









もうしない








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「'12 裏庭で泣き腫らす怠惰な猫」

JUGEMテーマ:詩とイメージ写真




「'12 裏庭で泣き腫らす怠惰な猫」 




 お前の太陽がそうさせる
 
悪戯が過ぎると疼く傷痕
 呼応せずとも厭きるまで
 
わず吐かずにいられぬ
 リズミカル反芻は貧弱
 膝を抱えたその長の瞳
 
行く人の流れに首揺れ
 翳を追うように首を振る




 添い寝したがる電波塔の下
 薄いに振り回される日々
 限界と超越の狭間は人波に
 
れるように泣き腫らそう
 赤子の夢見心地な未来へ
 
放つ地平線が紅黒く溶ける
 騒擾の開封を左右にると
 調節弁が片軋む嘆きに似た
 
赤子には見えない時空をも
 恰も他人の空似であるかの
 素振りでやり過ごす紫煙








窓に波打つ雨のでもって
 裏庭の猫の漏る嗚咽と共に
 泣き腫らした残響美が伝う
 
堕落しないでと怠惰な風で
 傷みならとうの昔にれた
 希望全てがしく感じられる
 その所為とて無理を強いる
 撫でるのはと知り浸透圧

 

クリスタル凍土いざ知らず
 春が近づいてくる冷たさで
 凍えるにはまだ時期早だと
 
の奥から囁き続く日々の糧
 表から裏路地へ渡る木綿の糸
 垣根を越えて心安らぐ裏庭へ
 
劈く程に忌わしい過去未来へ


 

何の為三半規管揺るがして
 残った僅かな柔らかい涙声が似た
 
安心感に包まれたいから届けよう
 今を切り刻むようにして表玄関に
 
撓み軋むレイルの上を紡ぐだろう

 


なんとなくほんの少しだけれた
 透き通った尊い信念が心寂し現に
 
傲然と捻じ曲げられないよう
 何度でも辿る裏へ通じる閑寂さ
 
伏し目がちな猫を粛々と記憶する
 燈台に苔生す閑庭
朴訥として鎮座し
いずれはと眠る





 まだこえるだろう


 まだまないだろう


 まだえないだろう


 またえないだろう


まだめないだろう









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Thinkin' Greed or Thinking Reed

・・・光と影の狭間で揺らめき揺蕩う想像と創造の詩